今回はカラーリングのケアについてです。
カラーリングによるダメージは以前にも書いた通り過酸化水素(カラー剤の2剤、オキシとも言われています)による酸化(ブリーチ作用)が主な原因です。
さらにアルカリによるダメージもあります。
過酸化水素とアルカリの量にダメージは比例しますが、カラーリングの発色の良さもこれに比例するため、発色が良く強い色を出すにはそれなりのダメージを覚悟しなくてはいけません。
カラーの発色の仕組みは、
・1剤(のアルカリ)と2剤(過酸化水素)の反応
↓
・キューティクルを開き髪の内部に浸透
↓
・活性酸素が発生し、メラニンを分解
↓
・1剤(の染料)が反応(酸化重合と言います)し、染色する
というように髪の内部で化学反応が起こることで発色します。
また、2剤には濃度によって種類があり、
■ 6%(現状よりも明るくする時、主に新生部の髪に使用)
■ 3%(ブリーチ力が弱く、既にカラーリングしている部分に使用)
■ 1~2%(ブリーチ力は非常に弱く、ダメージ部分などに使用)
というように用途によって使い分けます。
最近のカラー剤には1剤も新生部用(強アルカリ)と既染部用(弱or微アルカリ)に分かれているものも多く出ています。
カラーリングのケアで重要なのはこの豊富な薬剤を髪の状態に合わせて選定していくことです。
パーマ同様、前処理剤やトリートメントなどで保護しながら染めたり、アルカリに傾いた髪を弱酸性に戻す処理(バッファー処理)も重要です。
ホームカラーでは仕上げにごまかしの手触りを良くするトリートメントをつける程度しかケアが出来ないため、長く続けることはオススメできません。
次回はサロンカラーとホームカラーの違いについて詳しくお話ししたいと思います。